TKA手術手技

前回の疑問点で,以下の3点を挙げていました.

Kyoceraさんに教えてもらい解決することが出来たのでまとめておきたいと思います.

 

 

①大腿骨サイザーは,どうやって大腿骨近位のどこまで行くのかみるの?

 奥行,横幅はもちろん大事だけれど.

 

→サイザーにより奥行の確認を行う.

 近位までの距離は,スタイラスで計測する.スタイラスには,サイズのメモリがついており,近位のどこまで切れるかを確認し,ノッチを作らないようにする.

→横幅は,実際にトライアルをあててみてサイズを決定する.

APがスタンダード,MLがNARROWというような選択ができるようになっている.

外旋角度は,ほぼ6度で固定されている.

→サイズを決定した後に,BOXスリットを装着し,骨切り位置の確認を行います.

上下に1.5mずつ振ることが可能になっています.

これにより,ノッチを作るのを防ぐことが可能になっています.

 

②脛骨サイザーで,スタイラスは,骨切り量を見ているのか?

  

③そもそも脛骨の骨切り量,大腿骨の骨切り量はどのようにしている?

 脛骨の骨切り量を,作図では,外側,内側骨切り面から関節面まで何mmかは記載しており,この通りにきるためにどのようにメカをつかっているのか?

→作図に従い脛骨スリットにハイトゲージを装着.ハイトゲージにて,例えば外側の骨切り量が8mmであるならば,8mmに設定をしておきます.

その後内側の骨切り量が,4mmであれば,ハイトゲージを4mmに設定して,合わせてみてあうかどうかの確認を行います.

 

トライアルにて,骨切り量が合わないようであれば,主に大腿骨の骨切り量をUPさせて,ギャップの調整を行っている.