外反膝まとめ

忘記録

 

外反膝のTKA(FTA158°)を行いました。

① 腸脛靭帯の切離は行っていない

②MCLでの補強も行っていない

③脛骨内側の剥離は最小限に行った

④大体2頭筋の切離もしていない。

⑤CONSTRAINEDのバックアップも用意していなかった。

 

SETTINGは、OPE台遠位に板を固定し、その上でクッションを置いて、伸展位で固定できるようにした。更に、屈曲位で固定できるようにするため、膝外側から固定を行った。不潔ターニケットで、330mmhgで圧迫した。 

 

①正中切開後、内側のpalla patella アプローチ 長めに切離

 メスで関節包まで、切離した。

 膝蓋骨を翻転させたが、大きく翻転できなかったため、翻転をより大きくするため、膝蓋骨の骨棘をリウエルで切離し、翻転させた。その際には、腸脛靭帯は切離しなかったが、翻転させることは可能であった。

②内側は、脛骨辺縁を5mm程度中節まで、最小限に電気メスで切離

③外側の切離を電気メスで行う。脛骨周囲の骨棘は、大きいリウエルで切離

 この時点で、強い拘縮は取れており、脛骨を全面に引き出すことが可能であった。

④脛骨後面を電気メスで、慎重に剥離した後に、ラスパで更に後面の靭帯の剥離を行い脛骨をより前面に引き出すことが可能となった。

⑤次に、大腿骨遠位の骨切りを行った。術前計画どおり外反を7°に設定して、電気メス、ポンチでWHITESIDE LINEとPCL付着部の間をマーキングしてから、大腿骨軸に沿って挿入した。(実際には、PCL付着部は不明であり、PCL付着部と思われる箇所)

⑥大腿骨前面をPINで固定し、カニ爪で合わせてから、遠位の骨切りを行った。

⑦続いて、脛骨側の処理を行った。髄外ロッドを、遠位は足関節中心部にして固定し、近位はAKAGIライン(膝蓋靭帯内側とPCL付着部を結ぶ線)に合わせた。

後傾は3°を目指して、腓骨に合わせた。術前計画では、外側の骨切り量は、2.8mmであったため、設定し、BONE SAWで骨切りを行った。

内側がほとんど切離できなかっため、さらに2mm追加して切除した。

⑧進展GAPを確認したところ、ほぼ入らなかっため、まず大腿骨遠位の骨切り量を+2mm追加したところ、なんとかスペーサーが挿入できる程度であった。

脛骨の骨切りをさらに+2mm追加で切除したところ、スペーサーが挿入できるようになり、回旋バランスも良好であった。

⑨大腿骨遠位の骨棘をリウエルで切除し、サイザーで確認したところコンポーネントサイズ3であったが、やや大きく2でも確認したが、2では小さかった。3で行った後に、2でDOWN SIZEできるため、まずは3で行うこととした。

⑩脛骨のSIZEを確認したところ、SIZE2では小さかったが、SIZE3では外側後方に少し突出が見られた。被覆度を大きくすため、3で行うこととし、テンプレートを当てた後に、PINを刺入し、ドリリングを行いトライアルを設置した。

⑪大腿骨コンポーネントをBONE SAWで切除した後に、中心部にコンポーネントを設置した後に、スペーサー10mmを挿入したところ内外反バランスが取れていたた。しかし、反張膝となっため、スペーサー12で再度確認したところ、屈曲位がやや硬かった。そのため、スペーサーは10で行うこととした。

⑫膝蓋骨は、薄かったため、膝蓋骨の辺縁を整えたのみで、コンポーネントの置換は行わなかった。この時に、外側したいを電気メスで切離し、トラッキングを調整した。

⑬セメントを混ぜ合わせて、ある程度固くなったときに、脛骨コンポーネントに塗り(後面と突起部位を厚くした)、固定を行った。次に大腿骨コンポーネントにセメントを塗って固定した。進展位で圧着させて十分固定を行った。

イソジン入り生食で十分洗浄した後に、ドレーンを膝蓋骨近位より外側に抜けるように固定し、1サージロンと3-0Vycrylで閉創した。